スーパ8のプラスXリバーサルフィルムのセピア現像の実験結果です。
 
通常モノクロリバーサル現像は、第一現像、漂白、洗浄、第二露光、第二
現像、定着といった工程で行われます。
 
この内 漂白に使われる薬品(重クロム酸カリウム、硫酸)の入手性と
環境毒性(六価クロムであります。)からそれを使わない方法を検討し
その一つとして考案したものです。
この方法なら量販店で販売されている薬品だけで処理可能で入手性の問
題は解決します。
 
市販品の流用を第一に考えた方法の実験中の段階であり取りあえずの結果
を示すものであることをご理解下さい。
 
方法論
モノクロ反転現像は、第一現像によってネガ像(銀)を作り、漂白でネガ像
(銀)を溶かし取り去りネガ像(銀)にならず残ったハロゲン化銀を露光し
第二現像で銀を作る事でポジ像を作ります。
 
カラーの反転現像は、第一現像、発色現像、漂白、定着、という形をとります。
第一現像によってネガ像(銀)を作り、ネガ像(銀)にならず残ったハロゲン
化銀を露光するか化学的に露光状態として発色現像によってポジ像(銀)とポ
ジ色素像を作ります。
フィルム上には、ネガ像(銀)とポジ像(銀)とポジ色素像が残ります。
ネガ像(銀)、ポジ像(銀)を漂白でハロゲン化銀に戻し定着で取り去る事で
色素像だけが残りカラーポジ像を作る事が出来ます。
 
写真の世界における漂白工程とは、一般的に現像によって出来た銀をハロゲン
化銀に戻す事を言うようですが、モノクロリバーサルの場合、ハロゲン化銀に
に戻すのでは無く取り去ってしまう事が必要になりカラーの漂白と違い入手に
難点があるのです。
(少しおかしい表現ではありますが、多く使われているカラーの場合入手しや
すく殆ど使われていないモノクロリバーサルの場合なんかの場合難しいという
意味で。)
 
カラーの場合 最終的に必要なのは色素像だけであり最後に全部の銀像を取る
といった方法が使えるのに対してモノクロの場合、ポジ像として銀を残す必要
があるため上記のような事が必要になってきます。
(注、このページの書き方だとカラーの方が簡単と感じてしまう方がいるかも
知れませんが薬品の入手の問題は需要の問題で技術的にはカラーの方が難しい
のはもちろんの事です。)
 
モノクロフィルムでもカラーと同じような方法を使えば良いと思う方がいると
思います。
しかし、発色現像はそれ単独では色素が作れません。
色素を作るには、カプラーと称する発色物質が別に必要で内式と呼ばれるカラ
ーフィルムにはフィルムの中(感光乳剤層)に入れられており赤、青、緑それ
ぞれの層にそれに対応するカプラーが入っており一度の発色現像で3層一度に
発色します。 外式(コダクローム)の場合、フィルムの中にカプラーを入れず発色現像液の
中にカプラーを入れ発色現像します。
第二露光として発色させる層の色の光を使い赤、青、緑 三回の発色現像を必
要とします。(K14処理の場合、2色は光をあて、もう一層は化学的に感光
状態とします。
 
さて、今回のセピア式はこの外式に近い形をとります。
しかし、発色現像を使い、黒く発色するさせるのは難しいしカプラーの入手の
の問題もあります。 
(モノクロフィルムのカラー外式現像には過去いろいろな例があり、2色化等
いろいろあります、おって実験したいと思っております。)
 
第一現像の後、ハロゲン化銀を漂白と定着で処理されない色のついた物質に変
えれば目的は達せられます。
 
ここでセピア調色が出てきます。
セピア調色とはモノクロの写真をセピア色に変える処理で変色に強いと言われ
ている処理で見た目にも切れいです。
このための薬剤が格安(150〜200円程度)で売られています。
漂白(像(銀)をハロゲン化銀に戻す)液と再現像(ハロゲン化銀を硫化銀(
セピア色))にする液がセットになっています。
モノクロ写真の銀像を漂白しハロゲン化銀として硫化銀を作りセピア色にする
わけです。
(この処理は、現像済み印画紙を目的に作られていますが現像済みもモノクロ
リバーサルフィルムにも流用できます。
 
この再現像液を発色現像の代わりに使用するわけです。
漂白液もそのまま流用出来ます。
現像液と定着液の他にこのセピア調色セットを用意するだけで良いので費用的
にも格安です。
 
 
問題点 要注意を必要とする点があります。
一般にセピア調色には環境上問題となる物質(赤血塩)が漂白に使われており
また間違った使い方(他の液と混ぜたり紫外線(直射日光)をあてる等)をし
危険な場合があります。
また、再現像液は、使用液の状態で相当の臭気があり注意が必要です。
 
説明書に記載された以外の使用方法をするわけですから自己責任の元、起こり
うる危険性を考え実験して下さい。
ただし、現像処理を行う上での一般的(何か一般的かと言う話しもありますが
)を注意し各処理間の水洗いを確実に行えば問題ありません。
 
方法、
実験中のものです、処理方法を示すだけです。
まだ、やり方を紹介出来るレベルではありません。
 
現在実験した方法を示します。
第一現像、水洗(1)、再現像(セピア化)、水洗(2)、漂白、水洗(3)
定着、水洗(最終)、以下ドライウエル処理、乾燥等、、。
第一現像、は、フジのスパープロドール1リットルにロダンソーダ2グラム
今回の実験では6分処理。
水洗(1)、1分程度。
再現像(セピア化)ハンザのものを使用、使用液そのまま、2分程度
水洗(2)、十分に行う。
漂白ハンザのものを使用、使用液そのまま、5分程度
水洗(3)慎重かつ十分に行う、次液に漂白液な絶対に混ざらないように
定着、フジのスーパーフジフィックスを使用5分程度
水洗(最終)、以下略。  
 
結果
使用フィルム、コダック社プラスXリバーサルフィルム、EE露光
細かい条件は、1回目の処理実験なのであまり意味が無いので省略。
 
処理したフィルムを直接スキャナーで読み取った結果です。
スキャナの補正(自動的、手動)の問題や本来35mm用のフィルムを入れ
るキャリーに8mmを入れているためCCDの各種補正が上手くいっておら
ず実際と違う点がある事をご理解いただきたい。
 
 
セピア現像結果1 拡大  画像のみトリミング
概ね良好、ただし 白部分の抜けが悪い、濃い部分のコントラストの異常は
スキャナの問題が大。
映写してみる限り、全体的に濃すぎるのと抜けが悪いという感じだけ。
 
セピア現像結果2 拡大  画像のみトリミング
蛍光灯の部分は完全に露出オーバーのハズ抜け悪い証拠。
 
セピア現像結果3 拡大  画像のみトリミング
少し暗い部分、スキャナ側の補正もあってこの程度。