フィルムについて

16mm映画の制作に使うフィルムを説明します。
使うフィルムには撮影に使用するフィルムとラボ(現像所)で使用するフィルムが
あります。
(ここで言う使用とは 露光(フィルムに光をあてる)という意味です。)


撮影用フィルム
「撮影用フィルム」には「ネガフィルム」と「リバーサルフィルム」があり それ
ぞれ「カラー」と「モノクロ」(白黒)があります。

ネガフィルムは撮影し処理すると色や濃度が反転して仕上がるフィルムでそのま
まで見る(上映)事は出来ず別のフィルムに焼き付ける事で色や濃度が自然な状
態のフィルムを作ります。

通常の写真用のフィルムと同じようにカラーならオレンジ色のマスキングがモノクロ
なら淡い青色っぽい状態で仕上がります。
殆どの映画用カラーネガフィルムはカメラ内での走行性を良くしたり帯電防止する
ため ベース面に黒色の「バッキング」と呼ばれる樹脂が塗られています。
処理(現像)時除去されます。

リバーサルフィルムは撮影し処理すると色や濃度が自然でそのまま見る(上映)す
る事が出来るフィルムです。

各フィルムには色々な感度や光源の指定があります。
感度は撮影の条件で選択します、一般に低感度は粒子が細かく感度が高くなって
いくにしたがって荒くなります。
光源のタイプは「タングステンタイプ」と「ディライトタイプ」があります。
屋外での太陽光の元での撮影の場合 ディライト  照明(電球)を使う場合はタングス
テンというよな使い方をします。
(詳細は別途)

ネガフィルムの場合は、焼き付けて上映フィルムを作る時に色や濃度の補正を
する事が出来ます。
この補正は相当のレベルで出来ます。

リバーサルの場合処理が終わった時点で完成フィルムが出来ますので完全な状態
で撮影する事が必要です。

ラボ(現像所)で使用するフィルム
撮影用フィルムは私たちが購入して使用(撮影)するのに対して現像所等で用意し
てくれているフィルムがあります。

ポジティブフィルム
ネガを焼き付け上映用フィルムやラッシフィルムを作るフィルム。
ポジティブフィルムを略して「ポジ」とか「ポジフィルム」と称します。
カラーの場合 「カラーポジ」と呼びます。

インターメディトフィルム
ネガをコピーする時に使用するフィルムです。
このフィルムはネガフィルムと同じく露光後 現像すると色や濃度が反転するフィ
ルムです。
ネガをコピーする場合、ネガをインターメディトフィルムに焼き付け現像すると
色や濃度が自然でマスキング(オレンジ色)の付いたフィルムが出来上がります。
これを「マスターポジ」とか「インターメディトポジ」と称します。
このマスターポジを再度インターメディトフィルムに焼き付け処理するとコピー
されたネガが出来上がります。

このインターメディトフィルムですが メーカー名を付けて FCI とか ECIと
か言うような呼び方をする事もあります。
(FCI フジカラーインターメディトフィルム ECI イーストマンカラー
インターメディトフィルム)

カラーを説明しましたがモノクロにも同様のフィルムがります、ただしモノクロの場合
マスターポジを作るフィルム( )と複製ネガを作るフィルムが別のフィルムになります。
(ただし、モノクロのインターメディトフィルム(特に16mm)は特注扱いで
現像所に無い事が多いので注意が必要です。

インターネガフィルム
リバーサルで撮影現像されたフィルムなどポジの状態のフィルムからネガフィルム
を作るフィルムです。

サウンドレコーディングフィルム(可変面積型)
音声素材から光学録音装置にて露光しサウンドネガを作るフィルムです。
画ネガと共にポジフィルムに焼き付け上映プリントを作ります。

ハイコントラストポジフィルム
ハイコンポジと呼びます。
ラボでも使用するが、タイトルの撮影にも使用します。
名の通りコントラストが高く 文字タイトルの撮影や 合成やワイプ時のマスク
などに使用します。
感度の設定に難点があります、テスト撮影をしたりラボとの打合わせをする事
が必要です。

VNプリントフィルム
VN(ビデオニュース)フィルムと呼ばれる かつてニュースの取材の多く使われた
リバーサルのフィルムからこういう名称がついています。
リバーサルフィルム等ポジフィルムを複製するフィルムです。
焼き付け処理(現像)する事で直接そのままの複製が選られます。

特殊なフィルム
パンクロマチックセパレイションフィルム
一般に撮影用以外のモノクロフィルムは青色から波長の短い光に感度が高いように
作られています。
これはラボでの作業時 赤色のセーフライトを使用出来るようにとの配慮と他昔の
技術的(製造)の問題からです。。
このフィルムは、赤色の光まで感度を持ったフィルムでカラーネガから3色
(R G B)分解フィルムを作ったり ブルーマット合成(クロマキー)を行う
際のマスク作成などに使用します。

ダイレクトMP
ポジ状態のフィルム(カラーでも モノクロでも リバーサルでも ラッシュでも)を
焼き付けてモノクロのポジを作るフィルムです。
主として音合わせ等に使用するフィルムで画質的にはそれほど良くないようです。
製造はしているようですが国内には入ってきていないようです。

カラーリバーサルインターメディトフィルム (生産終了品)
CRIと略して呼ぶ事がある。
ネガの複製は、マスターポジを作成 さらに焼き付けと2段階の作業が必要になります。
このフィルムは1回の作業でネガの複製が出来るフィルムです。
便利なフィルムであったが環境問題(とメーカーは説明している)のため生産を
終了したという事です。


方穴と両穴
16mmフィルムは16mm幅のフィルムにフィルムを送るための穴をあけたもの
ですが片方にあける 方穴と両方にあけた両穴があります
16mmの出始めのころの機器は両穴で音声を入れるサウンドトラックのため片方
の穴を無くしました。

現在の機器の多くは片穴ですが 高速度撮影カメラなどは両穴のものもあります。
現在 販売されている両穴のフィルムは主としてこの高速度撮影向けと思われます。
高感度のリバーサルフィルムのようなフィルムには両穴タイプしかないものもあり
ます。

片穴の機器(カメラ 映写機など)に両穴のフィルムを使う事は可能ですが
両穴の機器に片穴のフィルムを使う事は不可能です。
高速度カメラやコレクション的な昔のカメラ(シネコダックなど)を使う場合に
は注意して下さい。

また、リバーサルフィルムで撮影し磁気コーティングをして音声を入れるような
場合 片穴を使わないとなりませんのでこれも注意が必要です。

フィルムの供給形態
16フィルムは「コア」と呼ばれる巻き心や「スプール」と呼ばれるリールの
巻かれて供給されます。

主に100フィート 200フィートのフィルムが スプール それ以上が
コアに巻かれて供給されます。
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