ネガフィルム 現像 ラッシュについて

ネガフィルムで撮影し処理すると当然ですがネガが出来上がります。
ネガのままでは内容の確認や映写は難しいので撮影状況の確認や編集作業のため
「ラッシュプリント」と呼ばれるフィルムを作成します。
このラッシュプリント(単にラッシュとも呼ぶ)を試写、編集し作品を作っていきます。
編集 試写を繰りかえしOKとなったらネガをラッシュ通りに編集します。

ネガフィルムには潜像(生フィルムに光をあて記録 現像して像が出てくる)の形で
一連の番号が記録されています。
ラッシュプリントにもこの番号が焼き付けられそれを元にネガの編集を行います。


映画用フィルムのプリント(複製)方法ですが基本的に2つの方法があります。

密着焼き。
ネガフィルム等の元になるフィルムとプリントされる生フィルムの乳剤面を密着させ
(2本のフィルムを重ねて合わせて)元になるフィルムのベース面から光をあて露光
する方法。

光学焼き(オプチカル)
レンズを使いネガフィルム等の元になるフィルムの像を生フィルム上に作り露光する方法。

単に同じサイズのプリント(コピー)を作るなら2本のフィルムを重ねるだけの
方が簡単ですので多くの場合この方法が使われます。

たた よく考えてみて下さい。
乳剤面を密着させえて焼き付けますので像が写される形となります。
例えば リバーサルフィルムで撮ったフィルムとネガから撮ったフィルムをつなぐ
というような事は出来ません。
これがBワインドとかAワインドと呼ばれる問題です。

プリント作成時だけでなくネガの複製やインターネガの作成でも注意する必要があ
ります。

ネガのコピーを作る時は、マスターポジを作りさらに焼く付けますので元の状態に
戻り問題無くつなぐ事ができますので問題ありません。
リバーサルフィルムで撮影されたフィルムからインターンネガを作成しネガで撮影
したフィルムとつなぐ場合、密着焼き付けだとこの問題が発生しつなぐ事は出来ません。

レンズを使い像を作る方法「オプチカルプリンタ」を使った「コンタクト焼き」
で作る必要があります。
レンズを通して像を作る事でカメラで撮影したのと同じ像を作り焼き付けるわけで
す。

補正の問題

ネガフィルムはプリント時にかなりの範囲で色と濃度の調整が出来ます。
ネガフィルムの一部にノッチという切れ込みを入れそれを目印に補正の状態を切り替え
焼き付けて行きます。
シーン毎に補正値を決めます、これを紙テープ等に記録しフィルム上のノッチがで
切り替えていくわけです。
この補正値を決める事を「タイミング」と称し担当者を「カラーリスト」などと称します。

ネガからプリントを作る際はこの補正が必ず必要なわけです。
シーン毎に調整する事が出来ますが時間もかかり結果的に費用がかかります。
最終的な上映用プリントを作る際は各シーン毎に厳密に(制作者の意図どうりに)
調整します。
この作業を含む最初のプリント作業を「初号プリント」と呼びます。
この作業で補正データが出来上がれば次からのプリント(焼き増し)は安く出来ます。
この補正データはその現像所にしか通用しない事があるので初号作成は自分にとって
付き合いやすい現像所を選ぶ事が必要です。

ラッシュプリントにも補正は必要です。
一般にラッシュは編集作業のためであり見れればよい程度のものでもあります。
また撮影状況のチェック(露出の状態や光源の状態)の意味合いもあり補正されすぎて
しまうと困る事もあります。

そんな事からラッシュプリントの注文の際 「棒焼」とか「補正」を指定する必要が
あります。
棒焼は、1ロールのネガ全体を適当な補正値の元で焼き付けます。
担当者がネガの全体をみて適当と思われる補正値を設定してくれるわけです。

補正ラッシュはシーン毎に補正値を決め焼き付けてくれます。
初号ほど厳密な補正は行いません、それなりの補正ではあります。
また、シーン毎に補正値を変えるためネガフィルム上にノッチを切る必要があり
最終的にネガを編集し初号を作る際ノッチがじゃまになる可能性がありノッチをテープ
でふさぐような場合もあります。
最近では、補正値を記録した紙テープとシーンの長さを記録した紙テープを作り
ノッチを切らないで補正ラッシュを作ってくれるところが多くなっています。

棒焼にするか補正にするかの目安ですが全体の露出が一定で撮れているなら棒焼き
で十分でしょう。
光源による色の問題はありますがそれほど問題ありませんし撮影時の状態がわかります。
わたしたちが行うような格安制作ではラッシュを編集したものを作品としてしまった
り ラッシュをテレシネして編集などという場合もあります、このような場合
補正ラッシュを取るとよりよい結果がえられると思います。

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